親友がいない人のための、親友作り方レシピ。
◆「大人になって素晴らしいのは、会ってすぐ親友になれることである」というようなことを言ったのはよしもとばななだったと思う。
親友。
だれかを「親友」と呼ぶことは、とても緊張する。
こちらは特別な親しみを感じていても、相手にとっては「その他沢山の友人のうちの1人」に過ぎないかもしれないからだ。だからか、今まで「親友」はいたことがない。
しかし30歳を前にして、初めて親友ができたと思う。
なんとアメリカ人である。
はじめは、言葉がそんなに通じないので、その通じない空白の部分を自分の都合の良いふうにとらえて、勘違いしているのかもしれないと思った。
しかし、どうも何回会っても落ち着くし、旅行になんて行ってしまったし、メールをするだけでホっとする。他の誰との関係よりしっくりくるし、何となく相手も同じように思っていることが感じられる。しんどいときには、彼女に会う時間は宝石のようである。
私の場合、仕事をやめて好きなことに飛び込んだ先の職場で、彼女に出会った。
たぶん、やりたくもない仕事をして鬱屈した状態では、キラキラしたものは見つけられないのだと思う。本当にやりたいことへのチャレンジの道の過程には、同じように飛び込むだれかがいる。大事なものの考え方が近い人がきっといる。
彼女に会って素晴らしいのは、
「こういうことをしようと思ってる」と自分のアイディアを話した時に、
「え、なにそれ、そんなこと許されるの?」なんてびっくりせずに、
「ばかみたい」とか「どうせできないだろう」という嫌な感じもさせずに、
「いいね!」と普通にいってくれること。
受け入れられることが、こんなに嬉しい。
日本でなかなか親しみのわく友人ができなかった人は、海外にでてみるのもかなりおすすめ。
◆親友のつくりかた
【材料】
・好きなことややりたいこと・・・適量
・行ってみたい場所・・・適量
・相手を尊重する姿勢・・・1丁
・オープンマインド・・・1丁
・幸運・・・少々
【工程】
①好きなことややりたいことをやる。やりたいことで仕事をする、転職する、趣味のサークルで活動する等。
②①に没頭する。しばらく煮込む。
③なんか気になる人がいたら、声をかけて、行ってみたかったレストランへ誘う。飲みに行く。お茶に行く。
④オープンな気持ちと、相手を尊重する姿勢でゆったり話す。
⑤③~④をくりかえし、根気よくかき混ぜる。
そのうち幸運がやってきて、相手もじぶんも心地よい関係ができてくる。