ゆりおろぐLIFE

エッセイと日々の活動。

人生全肯定赤ちゃん。

育児の大変さをつづる文章が多いので、赤ん坊が可愛いということを全力で書いていきたい。

 

赤ん坊は

 

ひとつひとつの動きが可愛い。じたばたうごく足が可愛い。昨日できなかった動きが今日できるのが可愛い。すごいモチベーション。

あんなに小さかったのに、5mmくらいの卵だったのに。無事に生まれるかもわからない、胎児だったのに。

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はっきりいって、赤ん坊はただ可愛いだけだ。世話は大変だし無限に時間を吸い取られる。ただ可愛いだけ、それだけなのだが

赤ん坊のひとつひとつに感動し、ああ可愛いと思うとき、自分の人生を全肯定している感覚になる。

 

可愛い赤ん坊を産めた、わたしの存在を肯定できる。えらい、産んだわたし、えらい。死なずに消えずに生きてきた私の人生、OK。

 

赤ん坊を産んだ私を産んだお母さんの存在を、肯定できる。ちょっと変でも至らなくてもそこにいてくれて生きてきてくれて、ありがとうと思う。

 

わたしが結婚したことを肯定できる。この人でなければ、こんなに素晴らしいこの子は生まれなかったから、夫を選んだことを肯定できる。

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これはものすごいことだ。ものすごい、依存だ。自分の生きる意味もこれまでの人生の意義も選択の妥当性も、赤ん坊の存在にたよるなんてめちゃくちゃだ。

 

でもこれまで否定し続けてきたことや人や過去を、この子がいることで全部まるっと肯定できるのが嬉しい。

がんばれそうな気がする。

 

赤ん坊のすごさは、人生の、人間関係の、えぐさをふっとばすところ。包み込んでくれるところ。周りの人とぶつかっても、嫌になっても、後悔しても、

「なんでもいい、この子がかわいくて無事なら」と思えるところ。

 

赤ん坊も子どもも、なんなら夫のことも母のことも自分のことも、たいして好きじゃなかったのになあ。

 

 

子どもへのまなざし (福音館の単行本)

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