ゆりおろぐLIFE

エッセイと日々の活動。

日本の公立学校がしんどい。梅坪小学校の男の子のこと

小学校1年生の男の子が熱中症で亡くなった事件があってから、いつも考えてしまう。

日本の公立学校がまじでしんどいよ、と。

 

まじめなことを書くブログではないのだが、もう胸につかえて仕方がないので、書いておくことにする。

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日本の学校に足りないものは、沢山あると思う。

冷房。お金。人手。IT化。

教員への、熱中症教育。

子どもの体調変化のサインに気づくこと、体に触れて異変をチェックすること、予防、万一の際の処置の知識。

 

逆にいらないのは、

行事。部活。

集団で同じように行動しなければならないという価値観

「冷房をつけると軟弱な子どもになる」という戦前のような価値観

「今まで特に問題がなかったのだから」という事故の予防への軽視

 

 

冷房をつけてほしい。内閣総理大臣の鶴の人の声があれば、それも可能だろう。

そうしてほしい。でもそれが出てこないから、各自治体でなんとかしないといけないけれど、お金がない自治体もあるだろう。それは仕方がない、ならば夏休みを一週間早めるとか、暑い日は体育をしないとか、行事は中止するとか、早く帰らせるとか授業中頻繁に休憩を入れるとかできると思う。

 

そういう中にあって、とりわけしんどいのが、

「冷房は甘え」とか、「〜すると軟弱な子どもになる」とか、そういう意見を持つえらいおじさんたちの大きな声だ。

 

全時代的すぎて、不合理すぎて、

震えるくらいにしんどい。

 

男の子のニュースがあってから夜寝る前にいつも思い出す。赤ん坊に乳をやっているときに思い出す。こんな国で学校に通わせなければならないのか。

むかむかして、不安で、暑いのに寒気がする。

 

日本の公立学校は、黒髪にしなければならないとか、下着の色は白でなければいけなくて学校で先生に下着チェックされるとか、生理中でもプールに入るかマラソンさせられるとか、授業中水分をとってはいけないとか、40度の室温に耐えて授業に集中して強くなれやればできるとか、生徒に無意味な負担を強いるのが大好きだ。

 

とにかく「耐えろ」「強くなれ」「やればできる」と言うのが大好きだ。

全体的に戦前のような価値観のままなのだ。そして死人が出た。

 

学校では、勉強を教えてくれればいい。

 

はるかにどうでもいいことを気にして、生徒を抑圧してばかりだ。

肝心の授業に工夫をこらすことはしているのか?指導法の研究会はしているか?海外の授業を見学したり研修したりしているのか?

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まともな学校も沢山あると思う。もっとまともな学校の話を聞きたい…

 

子どもを大切にしてくれ。

子どもを1人の個性ある人として扱ってくれ。リスペクトを一人一人の人生にしてくれ。

 

子どもを宝物のように扱ってくれ。子どもは動物じゃない。軍事訓練に通わせてるわけじゃない。もうそういうのいらないんだよ。

 

普通に勉強を教えてくれればいいだけだよ。

元気に、無事に生徒たちを家に帰してくれればいいだけだよ。

 

日本の公立学校、しんどい。

 

 

自分にも何かできないかと思って、とりあえずこの本を注文してみた。

 

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