歯医者への呪い③
ただ歯医者に行くだけなのに。
①はこちらから。
頬の腫れとしびれは大方とれたが、顎がまだしびれていた。
私の歯はどうなってしまうのか。
今日、夏休みの明けた歯医者に行ってきた。
先生は心なしか肌が黒くなり、はつらつとして、顔は四角く、ため息はいつもより少なかった。
さて、歯医者というと、「とにかく痛くない」を前面に出した病院が多いけども、この先生はあまり気にしないようで、ところどころイタイ。
顔をしかめていると、「もっと痛くなるよ〜」と言ってきて、えええと思うも不満を表明する間も無くぐにぐにと何かを押し付けられ…すると、
「ニョロニョロ〜グリッとな」
奇怪な声が聞こえてくる…
「えっ」と思っているうちに痛いフェーズは終了していた。
想像してみてほしい。黙ってドリルで歯を掘り返されるより、「ごぼぼごぼぼ」と効果音をつけながらやってくれた方が、どれだけ気がまぎれるか。どれだけ面白いか。
私ももし何かの機会に歯をいじくる側に立った時には、奇怪な効果音でもなんでもつけて、恐怖を取り除いてあげよう、ふいうちでびっくりさせてる間に処置を終わらせてあげようと誓ったのだった。
さて、件の顎の痺れの原因とみられる歯の治療は、大きな病院で再度診てもらうようにと言われ、紹介状をもらった。
それ以外に、「前の病院で虫歯が7本あると言われたのだが」と訴えると、あちこちレントゲン写真を撮られた。
結論として、虫歯は他に1つもなかった。人生、セカンドオピニオンが大事である。
結論として、「それより、あなた神経腐ってるね」と言われ、私は少し傷ついた。
アラサーで早くも3本も無神経歯持ちなのに、さらに腐った神経もこさえる女。それは私
原因はよくわからないが、腐ったそうだ。
レントゲン写真を見ると、腐った神経のところだけ、ブラックホールのような真っ黒い影になっていた。宇宙の闇を感じた。
そんな宇宙的な私の口内環境、さてどうなる。
地元の大きな大学病院へ行くことになったーーー。