ゆりおろぐLIFE

エッセイと日々の活動。

インフル明けは生まれたてみたい

インフルエンザになった先週。薬を飲んだ翌朝目覚めると、36.5度まで体温は下がった。

解熱から、2日間は不要の外出は控えるようにと言われている。まだ人間バイキン状態だからだ。

 

急に断乳したため乳がひどく痛んだので、かかりつけ医のもとに出かけた。

 

3日間横になっていただけの私の体はあちこち痛んだ。ミシミシと音がなりそうだ。

でも外はいい天気で、明るくて、穴ぐらからでてきたクマのような私は、多幸感に包まれた。なんて開放的なんだろう。風はなんて気持ちがいいんだろう。気分は赤毛のアンである。

 

嬉しくて嬉しくて、ドレミの歌を歌いながらあるいた。信号待ちをしながら、不必要に体を揺らしていた。いつだったか私も体を揺らしている変な人を見かけたことがあるが、あのときの女性もこんなハッピーな気持ちだったのかもしれない。

 

0才のいる家庭で専業主婦がインフルエンザになるというのは、基本的に地獄であると思う。しかも私に40度の熱が出たとき、夫は仕事の日だったのだ。

 

幸運なことに、今回は実家のサポートがあった。私は思う存分寝ていられた。

37度に下がった時点でもう寝ているのが嫌になり、家事に復帰しようと思ったが、夫に寝ているように指導を受け、思う存分ゴロゴロしていた。助けてもらい、人に委ねる心地よさを味わったと思う。

 

普段は、5分10分の無駄を惜しみ、夫に「あれやって!これやって!」と眉をつりあげていたのに…

 

そして今日、解熱してみれば、私は、とても、生まれ変わったような気分だった!!

 

睡眠不足が解消されたのか、気分転換になったということなのかもしれない。阿呆になったということかもしれない。とにかく、世界が輝いて見えた。

 

誰にどう思われても、全然気にならない!だって私、楽しいもん!好きなことを言って、好きなように暮らすもん!

そんな心地よい気分でいっぱいだった。

 

こんな気分が味わえるなら、たまには病気も悪くない。

(病院代計6000円也)

 

<A型インフルエンザ編 完>