専業主婦だけど、1日1時間しか家事しません。
幾千年の時を経て、しがらみや親戚づきあいで息継ぎさえ困難な日本を生き、主婦という奇妙な役割を引き継いだ。そして試行錯誤をかさね、家事を短時間で完了させる術をうみだした。
以前は、イヤイヤだらだらと長時間家事をして疲れていたわりに、部屋はきれいでもなかった。
それが、今では1日63,5分の家事で、ストレッチのできる清潔な床と、ある程度美しい部屋を保ち、おいしい手料理を毎日作れるようになり、しまいにはなんとウエストまで引き締まり、ヒップアップ効果も見られたのである。これは、集中して作業することにより姿勢がよくなっているためと考えられている。
↓DaiGoさんの『超集中力』も参考にしている。本で全部立ち読みしてなめるように読んだのは内緒である
時間は貴重である。
家事を効率的にやり、たとえば1時間節約できたとする。
1時間あればわたしは飛行機で伊豆大島に行ける。本も30ページくらい読める。youtubeで東京事変の群青日和を19回くらい再生できる。yahoo知恵袋で不毛に探検しまくることもできる。facebookで特定の人を思う存分ストーキング可能だ。喫茶店で誰かと1時間話せば、どれだけ相手のことを知れるだろうか。
私は家事をパーフェクトにやることよりも、やってみたいことが押し寄せる大波のごとくあるのだ。
なおご参考までに私のスペックは、
・外で働いてない
・子どもがいない
・結婚してる
・二人暮らし
・お弁当作る
・料理好き
・体力なし
・面倒くさがり
・部屋は断捨離ずみ
以上である。
「専業主婦、子ナシ」という、今の日本社会において外を歩けば石を投げつけられそうな立場ではある。ただし家族から「はたらけ」という無言のプレッシャーを頂戴していることは付しておく。
予測不可能要因を抱える方も沢山おられることだろう。例えば乳飲み子の双子を抱えている上に気むずかしい姑さんと同居している方。高齢者や食べ盛りの高校野球児や吹けば飛びそうな程デリケートなハートを持った男子中学生と暮らしている方など。
人生は困難に満ちている。今日は元気でいても、明日は事故や事件や災害に巻き込まれるかも知れない。今夜夫は残業の末終電を逃したふりをして外泊するかもしれない。不倫かと思いきや単に家に帰るのが嫌で漫画喫茶でごそごそしているかもしれない。
しかし今日この瞬間われわれは生きている。 食べ、飲み、たまに吐き、トイレに行き、汗を流し、笑い合う。
家事はそれを幸福に支える。どんな状況下にいる方にとっても、わたしの方法は参考になる部分があると思う。読んでいただければうれしい。
以下が試行錯誤の末、現在取り入れているルールである。これにしたがってわたしは日々を暮らしている。おばあさんになっても続けていることだろう。
☆1日63.5分でできる家事のルール
①「あ~やらなきゃ~」と思うか思わないかの0.1秒の合間にもう手を動かす
②料理はまとめて作り置きする。
③洗濯は1~2日おき。洗濯しない日は、掃除機をかけ、洗濯物をたたむと決める。
④皿洗いは可能な限り、毎食後おこなう。水切りラックの食器は気づいたら光の速さで食器棚へしまっておく
前置きが壮大なわりに地味である。
しかし、 私にとっては画期的であった。なにしろ、<「あ~やらなきゃ~」と思うか思わないかの0.1秒の合間にもう手を動かす>が重要である。
すぐやるのである。気づいたらやるのである。朝起きたらやるのである。立ち上がったついでにゴミを捨て、通りすがりに皿をしまい、振り向きざまに新聞を片づけるのである。
家事で最もむだなものは、「迷う時間」と「迷うエネルギー」
わたしのように家事を極力やりたくない人間は、「はたしてこれは本当に私がやるべきなのか」などと思いながらソファでごろごろしているうちに、「あとでやろう」「午後やろう」「明日やろう」となり後回しを重ね、頭の中の「やることリスト」にはふにゃふにゃな字で多数の項目を書き連ねては放置していた。
当然精神衛生にもよくないのであろう、常に体もだるいし体重も増えるし猫背だし足も短いし肌も荒れるししまいには白髪も生え尻も割れ頭痛腰痛等を引き起こしていたのだ。
料理
家事で最も迷い、エネルギーを使うのは料理のメニュー作りだと思う。
そのため、<②料理はまとめて作り置き>している。作ってしまえば後はとにかく考えなくて良くなるのでめちゃおすすめである。
週に1回、メイン3品と野菜おかずを3品作っておく。他の日は、作り置きおかず(例えば牛すじ煮込み)を温めるのと、あとは汁物をつけたりトマトや豆腐を用意するだけでよい。もうあなたには包丁もまな板もいらない。
牛すじは卵でとじて丼にすれば立派なランチにもなる。
お弁当についても、ごはんさえ用意すればあとは作り置きして小分け冷凍しておいたおかずを3品くらい温めたりして詰めれば完了である。
洗濯掃除
③洗濯は1~2日おき。洗濯しない日は、掃除機をかけ、洗濯物をたたむ。
なぜこんなに些末なことをルールにしているのかというと、私は洗濯がなにより嫌いだからである。特にたたむ作業がおっくうで仕方が無く、放置しがちであった。
「あー洗濯ーあー干さなきゃー前のやつまだたたんでなかったーあー」
という状態になると何もかも嫌になる。しかしこのルールにしておけば、
・「今日は洗濯する日。干したらおしまい」
・「今日は洗濯しないから掃除機かける日。ついでに洗濯物たたんだらおしまい」
となり、わかりやすく、終われば心置きなく好きなことができる。大変爽やかである。
皿洗い
最も地味だが毎日やらなければならず、面倒な家事ランキングで常に上位にある(私調べ)皿洗いについては、
<可能な限り、毎食後おこなう。水切りラックの食器は気づいたら光の速さで食器棚へしまっておく> と決めた。
「皿洗いはなぜかったるいのか?」
この難問について、私の結論は、「今汚れた皿を洗わなければならないのに、洗った皿を置くはずの水切りラックが満杯だからだ!」
水切りラックは、皿洗いの道の途上にある。道の先に大きな岩が見え、それを動かさなければ先を進めないとして、その道をゆける勇者がどれほどの数いるだろうか。つまりそういうことである。
<皿を洗う、洗って水切りラックで乾かす、ソファで休憩する、アイスを食べる。>
この一連の行動のうち、アイスを食べに冷蔵庫に近寄る途中で、キッチンを見て水切りラックに物があるのをみたらその瞬間に手をのばし、食器棚にもどす。とにかく手早く迷い無くやることだ。
また、<可能な限り、毎食後おこなう。>としている理由は、
テレビで「夏場は1時間皿を水につけたままにしておくと天文学的な量の雑菌が繁殖する」などと聞いて衝撃を受けたためで、可愛いお皿がかわいそうだという博愛主義が刺激されたことと、単に汚れた皿がない状態がきもちよいため、続いている。
毎食後に洗うことで一回の負担を減らし、作業時間は1回5分以内を実現している。
まとめ
だいたい以上である。
大事なのは、とにかくすぐやること、できるだけ悩まないでいいようにルールを決めてしまい、あとはそれにしたがって行動するばいい状態にすること。それだけで、あなたはもう家事のことを忘れていい生活がはじまる。爽やかな風があなたの今を吹き抜ける。
だれかの幸せの一助になればうれしい。
データなど
参考までにわたしの家事のデータを。
全体として、効果が高いのは「料理はまとめて作り置き」することと、「部屋の断捨離」が完了していることだと思う。
断捨離(片付け祭り)については、こちらもどうぞ。
片付け祭りが超よかった件。こんまりしぇんしぇ〜! - ぽんゆり日記
⚪️毎日やるもの
【皿洗い11分】
朝3分+昼3分+夜5分=11分/日
【細々とした片付け5分】
5分/日 (ゴミ出し、郵便物チェックと処分、ゴミ分別等)
【料理5分】
作り置きのあたため、盛り付け、汁物作り、トマトや冷や奴の準備
【弁当用意7分】
作り置きおかずor冷凍しておいたおかずとごはんを解凍して詰める10分×週5=50分/週=7分/日
⚪️ローテーション系
【洗濯1日5分】
1回12分(洗濯機をしかけるまで2分、干す 10分)×週3=36分/週=5分/日
なお残り湯洗濯をしているため、洗濯の日は必然的に風呂そうじの日となる
【風呂掃除1分】
1回2分×週3=6分/週=1分/日
1回2分で終えていることについて、ざわざわした声が聞こえてきそうだが、浴槽を濡らしたスポンジでこすりお湯で流せばだいたいキレイ。普段入浴後洗い場の水滴ははいているので大丈夫!うん。
【洗濯物をたたむ6分】
14分×週3回=42分/週=6分/日
【掃除機2分30秒】
1回6分×週3=18分/週=2分30秒/日
部屋が断捨離ずみのため物が少なく、「掃除機しながらかたづける。かたづけながら掃除機かける」必要がなくなったことにより、掃除にかかる時間が短くなった。
【料理26分】
・メインと野菜おかずのメニューを考える10分×週1
スープと小さなおかずを考える1分/日
2時間半6品×週1(4~5日分作り置き)=150分/週=21分/日、
一度に作るからゴミも一回で済む!
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